こんにちは!エディです。
楽天証券で米国株を売買する際、どんな手数料(為替手数料含む)が発生するのかを解説します。
最近は米国株への投資がブームであり、米国株へ投資してみたいと思う人がいる一方、「手数料が高い?」など計算方法がわからず不安に思う人もいると思います。
そんな人向けに、簡潔にわかりやすくまとめました。
1 米国株の売買で必要な手数料
1-1 取引手数料
まず、米国株を売買する際は取引手数料が発生します。
楽天証券においては、約定代金ごとに手数料が下表のように定められています。
約定代金 | 手数料(税込) |
---|---|
2.22米ドル以下 | 0円 |
2.22米ドル超~ 4,444.45米ドル未満 | 約定代金の 0.495% |
4,444.45米ドル以上 | 22米ドル |
最低が0円(無料)から、最大(上限)22米ドルとなっています。
<参考>買付手数料無料の海外ETF
買付手数料が無料の米国ETFも存在しており、楽天証券では人気のQQQやVTI(※)など、米国上場ETF15銘柄の買付手数料が完全無料となっています。
コード(銘柄) |
---|
1. QQQ(インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF) |
⇨GAFAMやテスラを中心とした大型ハイテク株に投資 |
2. SPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF) |
⇨S&P500指数の採用銘柄のうち、原則として配当利回りが上位80銘柄に投資 |
3. VGT(バンガード 米国情報技術セクター ETF) |
⇨アメリカの情報技術セクター銘柄に投資 |
4. EPI(ウィズダムツリー インド株収益ファンド) |
⇨インドを代表するインフラや住宅金融株に投資 |
5. AGG(iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF) |
⇨米国の国債、政府関連債、社債、MBS、ABS、およびCMBSに投資 |
6. IYR(iシェアーズ 米国不動産 ETF) |
⇨米国の不動産セクター銘柄に投資 |
7. VT(バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF) |
⇨米国を含む全世界の先進国株式市場及び新興国市場へ幅広く投資 |
8. VOO(バンガード・S&P 500 ETF) |
⇨主に米国大型株を投資対象とする、S&P500 指数に連動 |
9. VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF) |
⇨大型株から中小型株まで米国株式市場の投資可能銘柄ほぼ100%に投資 |
10. SPY(SPDR S&P 500 ETF) |
⇨米国初のETFでS&P500 指数に連動 |
11. RWR(SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF) |
⇨USセレクトREIT指数に連動し、商業用不動産等のREITに投資 |
12. GLDM(SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト) |
⇨現物の金地金に裏付けられており、小口から金への投資が可能 |
13. AIQ(グローバルX AIビッグデータ ETF) |
⇨人工知能(AI)テクノロジーのさらなる開発と、その利益拡大から得る可能性がある企業へ投資 |
14. FINX(グローバルX フィンテックETF) |
⇨金融サービスの転換をもたらすイノベーションを引き起こす金融技術の最先端にある企業へ投資 |
15. GNOM(グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF) |
⇨ゲノム科学の分野でさらなる進歩の知恵を受ける企業に投資 |
買付手数料無料ではないですが、米国市場に上場している中国株(CWEB)も注目です。
VTIは、厚切りジェイソンさんがベストセラー『お金の増やし方』でオススメしていたETFです。
買付手数料が無料だと投資コストを抑制できるため、お得に投資をすることができます。
1-2 為替手数料(※外国為替取引や円貨決済をする時)
米国株は基軸通貨がドルのため、ドルでの購入が必要になります。
そのため、方法としては、「事前に外国為替取引にて手持ちの円をドルに交換しておく(外貨決済)」か「売買時に円貨決済でドルに交換して発注する」という二つがあります。
まず、外国為替取引ですが、米ドル取引に限り、リアルタイムでその時の為替相場の価格で円とドルの交換ができます。
その際、参考為替レートを元に約定したレートに、売り買いともに1ドルあたり25銭のスプレッドが加味されます。
注文受付時間は、「8:00~翌6:00(サマータイムは翌5:00)」です。
ただし、3:00頃~6:00頃の間はシステムメンテナンスのため、注文が出来ない場合があるので注意です。
また、取引時間内であっても、流動性が低い時間帯などは楽天証券側の判断で受注が停止される場合があります。
※円ユーロなどのその他通貨取引については定時取引となり、前日16:00~当日09:50の注文は「10:00の適用為替レート」、当日10:20頃~当日13:50の注文は「14:00の適用為替レート」で決定されます。
次に、円貨決済についてです。
米国株の購入時(あるいは売却時)に、円からドル・ドルから円に証券会社が代行して決済してくれる方法が円貨決済です。
自分でドルの準備をする必要がなく、手元にドルがなくてもすぐに取引ができるのが特徴です。
為替手数料については、外国為替取引と同様に売り買いともに1ドルあたり25銭のスプレッドが加味されます。
<参考>米国株は円貨決済、外貨決済のどちらがお得?
円貨決済と外貨決済それぞれにメリットがありますが、為替手数料を安く済ましたい時は、取引が複数回にわたるかどうかで判断します。
円貨決済の場合、売買の取引ごとに毎回自動的に為替手数料が発生するため、長期的に売買を繰り返す際は、為替手数料が重くのしかかってきます。
一方、外貨決済は、自身で両替する時にしか為替手数料が発生しません。
そのため、複数回取引する際は、初めのみドルに両替して売買を行い、最終的に取引を終了するタイミングまで円に両替しなければ(=その間は両替せずにドルで売買する)、最初と最後の取引の時にしか為替手数料が発生しないため、無駄な手数料を払う必要がなくなるのです。
つまり、1度きりの取引で暫くは取引を行わない際は、円貨決済でも外貨決済でも為替手数料は同じであり、複数回取引を行う際は、為替手数料が最小限で済む外貨決済がお得ということになります。
自身の取引の特性や利便性を鑑みて決定されてください。
1ドルあたり25銭の為替手数料は10,000米ドルで2,500円と結構大きな額になるので、賢く運用したいところです。
1-3 SEC Fee※米国現地証券取引所手数料(売却時のみ)
売却時にのみ、通常の手数料に加えてSEC Fee(米国現地証券取引所手数料)が別途かかります。
SEC Feeは2022年5月12日現在、ドルベース約定代金×0.0000229米ドル(米セント未満切り上げ)です。
とても僅かな金額のため、あまり気にする必要はありませんが、取引時の手数料を正しく計算する際に見落としがちなので注意されてください。
2 米国株の売買に伴う手数料の計算方法
2-1 購入時
1ドル99.75円の為替レートで100万円分、50ドルの株価の米国株Aを円貨決済で買う場合の計算方法は、以下になります。
・X株 × 50ドル × 100円(99.75円 + 0.25円※25銭の為替手数料) = 1,000,000円
・X株 = 200株
・約定代金100万円は4,444.45米ドル以上のため、取引手数料は2200円(22ドル×100円)
つまり、200株のA株を取引手数料2,200円で買うことができます。
※外貨売買時、円貨額に1円未満が生じる際は切り捨てとなります。
2-2 売却時
1ドル130.25円と円安になった為替レートで、100ドルに値上がりした株価の米国株Aを円貨決済で受け取る場合の計算方法は以下になります。
・200株 × 100ドル × 130円(130.25円 – 0.25円※25銭の為替手数料) = X円
・X円 = 2,600,000円
・約定代金260万円は4,444.45米ドル以上のため、取引手数料は2860円(22ドル×130円)
・米国現地証券取引所手数料は、200株 × 100ドル × 0.0000229 × 130円 = 59.54円
つまり、A株を260万円分、取引手数料2,860円と米国現地証券取引所手数料59円で受け取ることができます。
※買いのスプレッドは+25円、売りのスプレッドは–25円となります。
オススメのネット証券口座
投資を始めるには、まずは証券口座を開設する必要があります。人気は取引手数料が安く手軽なネット証券であり、「LINE証券」「SBI証券」「楽天証券」が代表的です。
自分が重視する点を軸に選ばれてください。ただし、この中であれば基本的にはどれを選んでも問題ありません。私の様に複数開設してNISAと一般取引などで口座を使い分けるのも一つの方法です。
③楽天証券
証券口座の開設が完了すれば、あとは自分が好きな個別銘柄の株式や投資信託などの金融商品を購入するだけです。
3 最後に
米国株の取引は通常の取引手数料に加え、ドル円の為替手数料や米国現地証券取引所手数料が加わるなど、日本株の取引よりも少し複雑です。
しかし、慣れてくれば米国株の取引も問題なく売買できるでしょう。
今話題の米国株の取引を皆さんも是非始められてみてください。
以上です。ご覧いただきありがとうございました!
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