こんにちは!エディです。
投資による資産形成方法は様々にあります。例えば、株式投資、債券投資、商品投資(金や砂糖)、仮想通貨への投資、不動産投資等です。
どの投資も特色は違いますが、鉄則である「長期」の「分散」による投資が基本なのは共通します。
「長期」による投資が必須なのは疑いの余地はありません。長い期間投資をすればするほど”勝つ”可能性や機会が増え、リターンが大きくなるからです。だからこそ、早く投資を始めた方が有利だと言われるのです。
しかし、「分散」による投資はどうでしょうか。
投資には金融商品を分散させるポートフォリオを組むことが鉄則と言われますが、実は世の中の投資家の中でも「分散」の度合いは様々であり、「集中」投資による資産形成で億り人になっている人も多数いるのが事実です。
今回は、この「分散」と「集中」、特に集中投資の是非についてメリットやデメリット含めて考えていきます。
1 分散投資と集中投資の違い
分散投資と集中投資の違いをまとめると以下になります。
分散投資 | 集中投資 | |
---|---|---|
特徴 | ・複数持つ ※金融商品 ※銘柄 ・時間分散 ・国や地域の分散 ・通過分散 | 左記の逆 (一つに絞る) |
リスク ※資産を減らす ※市場から撤退 | 低い | 高い |
リターン ※資産増加スピード | 低い | 高い |
分散投資とは、投資資金を株式や債券、不動産など異なる金融商品に複数分けて運用することです(あるいは金融商品を株式などの特定の商品に限定するものの、構成銘柄を複数に分散させること)。
金融商品や銘柄を分散させてポートフォリオを組む資産分散は特定の銘柄の値動きに左右されにくく、リスクを抑えながら安定的にリターンを得ることができるのが特徴です。
保有資産の分散だけではなく、投資タイミングを複数回に分ける時間分散(ドルコスト平均法含む)や国や地域、通貨を分けることも分散投資の一種です。
※長期間積み立てし易い少額投資も時間分散を可能にします↓
次に、集中投資とは、一つの金融商品や一つの個別銘柄に資産を集中投資して運用することです。
複数の金融商品や銘柄に分散しないため、運用成績が特定の銘柄の値動きによって全て左右されます。その分値動きがプラスに傾いた時に得るリターンが大きくなる一方、マイナスに働いた時に大きく資産を減少させるリスクを持つが特徴です。
そのため、一般的に投資では保有資産を目減りさせずに安定的に増やしていくことを第一とし、リスクを抑えながら長期運用を可能にする分散投資が推奨されるのです。
特にこれから投資を始める方には必須の考え方です。
<参考>投資を始めるためにオススメの証券口座
投資を始めるには、まずは証券口座を開設する必要があります。人気は取引手数料が安く手軽なネット証券であり、「LINE証券」「SBI証券」「楽天証券」が代表的です。
自分が重視する点を軸に選ばれてください。ただし、この中であれば基本的にはどれを選んでも問題ありません。私の様に複数開設してNISAと一般取引などで口座を使い分けるのも一つの方法です。
③楽天証券
証券口座の開設が完了すれば、あとは自分が好きな個別銘柄の株式や投資信託などの金融商品を購入するだけです。
2 集中投資の是非を考察する
2-1 集中投資のメリットとデメリット
<メリット>運用管理がしやすく大きなリターンが狙える
集中投資のメリットは以下です。
集中投資では、近い将来大きく伸びる商品や銘柄を選定出来れば、短期間で大きなリターンを得ることが可能です。
分散投資では資金を個々に振り分けるために一つの銘柄の投資金額が少なくなり、大きく値上がりした時に得られるリターンの恩恵も小さいですが、集中投資ではそのようなことはありません。
また、運用管理する対象が少ないため、資産管理や関連する情報の収集や財務情報なども深掘りしやすいです。
<デメリット>市場からの撤退に追い込まれるリスクがある
集中投資のデメリットは以下です。
デメリットとして、選定した銘柄がコケた場合、大きく資産を減らすリスクを抱えていることは肝に銘じなければなりません。
株式投資の場合、個別銘柄が下落期間に入ってしまった場合、ナンピンして取得価格を下げるのか損切りをするのか等、適切なタイミングで的確に自分で判断出来ないと、大きな損失や塩漬けなど身動きが取れなくなるリスクも持ち合わせています。
こうなると資産を大きく増やすことはとても難しくなり、最悪、市場から撤退せざるを得なくなります。
2-2 集中投資に向いている人
・リスクを許容してリターンを狙う投資歴が長い方
集中投資にはデメリットがある一方、メリットも前述の様にあります。
デメリット(リスク)を十分に理解し最小限にする方法(適切な銘柄選定や購入タイミング)を戦略的に考えることができる方であれば、リターンを大きく増やすことができる可能性がある集中投資を行なっても良いかもしれません。
初心者や投資歴が浅い方は失敗しやすいため、やめた方がよいです。
徹底した商品や銘柄の分析が必須であり、十分な知識と経験、スキルが求められるからです。
結果、必然的に集中投資は投資歴が長い経験者の手法とも言えます。
・短期間に資産を増やしたい方
集中投資は手持ち資金を全額集中することからリターンが大きくなるため、資産の増加スピードも比例して大きくなります。
集中投資でもキャピタルゲインとインカムゲインのどちらを狙ってどの期間投資をするのかによって、増加スピードは違いますが、大きな積み上がるリターンの再投資によって加速しやすくなります。
ある集中投資をしているベテラン投資家の方は、3年前後の期間で上がる銘柄を選定し、上がったところで利確して別の銘柄に乗り換える手法で短期間で億り人になりました。
中期的に所持し、儲けたら投資対象を変えていく営みを繰り返すのですね。
ただし、これにも相当な知識と経験、目利きが必要であり、かなりリスクが高いのは事実です。そのため、皆リスクを減らして比較的簡単な分散投資で長期的に資産運用をするのです。
2-3 株式の集中投資に最適な銘柄
株式投資の集中投資に最適な銘柄は、どのような戦略をとるのかによって大きく異なります。
小型株へ集中投資をして大きくキャピタルゲインを狙う方もいれば、インカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙うために、高配当のバリュー銘柄であるJTを選定する方もいます。
※JTの配当や株主優待の詳細はこちら↓
個々人の性格や精神力(株価下落局面での耐性など)にも影響されるため、このタイプの銘柄が集中投資に最適だ、あるいは適さないといったことは一概には言えません。
大切なのは、自身の投資戦略に合った銘柄タイプを選ぶことです。
3 最後に
投資のスタイルとして分散投資と集中投資がありますが、基本的には金融商品や銘柄を分散したポートフォリオを組んで長期に投資する方法が推奨され、集中投資は避けた方が良いとされます。
しかし、集中投資にはメリットも多くあり、リスクを許容、或いは最小限にして投資できるベテランの方などであれば、特定の商品や銘柄に全力投資していくことも大きなリターンを得るという観点では一つの方法とも言えます。
今回賛否両論ある集中投資について考察してみましたが、この記事を読んで自身に向いてそうだなと思ったら方向転換するのもアリだと思います。
分散投資でも、同一商品であれば銘柄数は分散し過ぎずに5銘柄以内の少数構成にした方がリターンが高いことは周知の事実です。
リターンとリスクを天秤にかけてご検討されてみてください。
以上です。ご覧いただきありがとうございました!
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