こんにちは!エディです。
『普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門』を先日読み終えましたので、レビューします。
内容としては、リーマンショック後の株価高騰によりアメリカの30代前後の若い層を中心としてムーブメントになったFIRE「Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)」を、日本でも可能or不可能なのかを日本の制度を踏まえてFPである著者が解説した本です。
感想としては、私のように資産運用からリタイア方法まで既にある程度熟知している人にとってはFIREに必要な考え方や行動、知っておくべき国の税金や社会保障制度を再確認でき、FIREについてよく知らない人は一から現実的な目線で網羅的に学べます。
各年代でリタイアするための方法も現実的な視点で書かれているので、オススメです。
是非、FIREが気になっている方は一度チェックされてみてください。
1 レビュー(要約)
1-1 網羅的にFIREの方法を学べる
本のボリュームは409ページとかなり分厚くなっています。
先日ご紹介した厚切りジェイソンさんの本『お金の増やし方』が192ページであり、その倍以上のボリュームです。
私は本を読むスピードが速いので3時間弱で読み終えましたが、FIREについて初めて触れる方や初心者の方などはもっとかかると思います。
しかし言い換えると、それだけ内容が詰まった本になっており、網羅的に全体像を把握するのに適しています。
「FIREとは」の基本から始まり、必要な知識や具体的な行動プランの立て方、資産形成方法、そしてFIREに成功した後のメンテナンス術まで解説されています。
ここまで広範囲にわたって押さえるべきポイントを網羅した本はなかなか無いのではないでしょうか。特に社会保障制度関連は情報量が多いです。ファイナンシャルプランナーならではです。
ただし、網羅的な総花構成である分、一つ一つの内容について情報が薄いテーマも見られるのでそこは注意が必要です。
例えば、投資手法は一般的な投資信託のインデックス投資や個別銘柄投資との違いなどに触れられていますが、各々の特性を活かした効果的な投資方法やリターンを狙う手法については表面的です。
ですので、各々の分野について詳細を学ぶためには、詳しく解説されている本やネット記事などで深掘りする必要があります。
1-2 「普通の会社員でも可能」という感じではないかも
タイトルの「普通の会社員でもできる」とある通り、収入増、支出減(節約)、資産運用を図ることで早期リタイアを実現する方法が書かれていますが、一部においては大手企業の会社員に限られるなと思う箇所もあります。
例えば、収入増のために自身のスキルや市場価値を高めることに集中し、30代後半で年収1,000万円超えを目指せとありますが、それができる環境にいる会社員は日本でも一握りです。また、退職金を1000万円、2000万円貰える制度もそうですね。
そういった環境にない方が現実的に早期リタイアをする方法については、結婚して夫婦共働きで世帯年収として1000万円を目指すなどの打開策もありますが、情報としては少し弱いかもしれません(副業等にも触れられてはいます)。
ただし、後述する通り、投資による資産形成が加速すれば不可能ではないので、難易度の差はあれども「普通の会社員でも可能」ではありますが(※”普通”の定義がどこかという話でもあります)。
この点については、少し気になりました。
1-3 アーリーリタイアには投資による資産運用が必須
収入増と支出減(節約)を徹底するのは、投資に回すお金(キャッシュ)を作るためです。
しかし、収入増と支出減にも伸び幅には限界があります。
そのため、高い利回りが複利効果で期待できる投資が必須になるのです。
FIREには投資による資産運用が必須ですので、1日でも早く始めることが必要なのは共通事実です。
投資について勉強し、証券口座を開設して始める行動に移すことがリタイアに向けた第一歩なのです。
<参考>投資を始めるためにオススメの証券口座
投資を始めるには、まずは証券口座を開設する必要があります。人気は取引手数料が安く手軽なネット証券であり、「LINE証券」「SBI証券」「楽天証券」が代表的です。
自分が重視する点を軸に選ばれてください。ただし、この中であれば基本的にはどれを選んでも問題ありません。私の様に複数開設してNISAと一般取引などで口座を使い分けるのも一つの方法です。
③楽天証券
証券口座の開設が完了すれば、あとは自分が好きな個別銘柄の株式や投資信託などの金融商品を購入するだけです。
2 最後に
ファイナンシャルプランナーが日本の社会保障制度や税金に詳しく触れながら、FIREを実現するための方法を様々な視点から解説してくれる本は貴重です。
FIREを目指す方はもちろん、FIREとは?の方まで幅広い方にオススメの本です。
是非チェックされてみてください。
以上です。ご覧いただきありがとうございました!
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