こんにちは!エディです。
ネットコンテンツやSNSが普及し拡大した頃からテレビ離れが叫ばれ始めましたが、先日総務省からそれを裏付けるような調査報告書が発表されました。
テレビよりもインターネット利用の時間が多くなり始めたという事実が出たのです。
実際に私もテレビを断捨離して見なくなって数ヶ月経ちましたが、実際に正式にその傾向があるという報告書が出るとは思っていませんでした。
今回は、そのテレビ離れについて踏み込んでお話ししていきたいと思います。
1 テレビ離れが加速する現実
1-1 総務省が発表した驚きの情報通信メディアの利用状況
8/25日に総務省情報通信政策研究所より「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」が発表されました。
概要としては、2020年度の情報通信メディアであるインターネット、ソーシャルメディア、テレビ、ラジオ等の利用時間の長さや時間帯、利用率等を各年代ごとに比較しながらメディア間の関係や利用実態を調査するといった内容です。
この報告書データを読み進めていく中で、一つ目に付く題目がありました。
それは、全年代において、平日の「インターネット利用」の平均利用時間(約168分)が「テレビ(リアルタイム)視聴」の平均利用時間(160分程度)を初めて超過したという事実です。
報告書によると、新型コロナの感染拡大の影響で家にいる時間が増えたことが影響し、特に10代と20代でインターネットの利用時間が長くなったとのことです。
ただし、休日に関しては「インターネット利用」の平均利用時間は174分と前年度より大幅に増えた一方、「テレビ視聴」が223分と依然長いために、「インターネット利用」を上回っています※。
※伸び率は「インターネット利用」が「テレビ視聴」の約5~6倍であるため、来年度は逆転する可能性があります。
この調査報告で明らかになったのは、テレビ離れが現実に加速しており、デジタルネイティブ世代(10代〜20代※厳密には30代含む)で特に顕著に現れているということです。
<参考>
呼称 | 年代 |
---|---|
Z世代 | 1995年以降に生まれた現代の若者世代 |
ミレリアル世代 (別名:Y世代) | 1980年代~1995年までに生まれた世代 (2000年代に成人・社会人となることからミレリアル) |
ミレリアル世代からZ世代まではデジタルネイティブ世代と呼ばれ、インターネットなどのIT技術、パソコンやスマートフォンなどのIT製品に囲まれて育ったことでそれらに抵抗感がない世代です。
1-2 デジタルネイティブはなぜテレビを見ないのか
デジタルネイティブ世代である若者がなぜテレビを見ないのかという理由については、様々な要因があります。
まず一番に考えられる大きな理由が、前述のようにデジタルネイティブ世代はインターネットへの抵抗感がないので(=親和性が高い)、ネット技術の進歩やSNSの普及・拡大が進むにつれて出てくる新しいコンテンツに親しみ、そちらに流れているというのがあります。
SNSではInstagramやTwitter等で情報が溢れ、YouTubeやネット動画配信サービスでいつでもどこでも自分の好きなコンテンツを楽しむことができます。
また、インターネットでもGoogleで検索すれば知りたい情報がなんでも手に入ります。
つまり、テレビで情報を得る必要性がなく、テレビよりもネット上の方が楽しい娯楽コンテンツが溢れている現状、テレビの存在感が無くなっているのですね。
<参考>
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また、こんな声もあります。
<テレビを見ない理由>
- テレビは自分に不要な情報まで目に飛びこんでしまうが、ネットでは自分に必要な情報だけ取りに行けば良いので効率が良い
- テレビはダブルスタンダードや偏向報道が横行していて、業界そのものに嫌気がさした
- コンプライアンスや製作費の削減で番組がどれも似たような内容になり、独自性や面白みがない
- テレビでしか得られることができないモノが何もない
情報化社会の現代では、情報収集の効率性がメディア選択に影響を与え、情報自体の信頼性やメディアのスタンス、コンテンツの独自性をユーザーはシビアに見ているということがよくわかります。
今のテレビはそれらがとても弱くなっているために発信力が低下し、デジタルネイティブの若者がその事実を見抜くことでテレビというメディアから離れていっているのが今の流れではないでしょうか。
1-3 若者以外の年代層のテレビ離れは進むのか
いわゆる40代以降の年代層の方々のテレビ離れは今後進むのかという点です。
冒頭の総務省の調査報告書では、「全年代」で平日の「インターネット利用」の平均利用時間が「テレビ視聴」の平均利用時間を超えたとあり、若者以外でもテレビ離れの傾向は進んでいると言えます。
ただし、若者と違ってそのスピードは緩やかだと思います。
現在の高齢者の年代層ではまだまだITリテラシーが低く、パソコンやスマートフォンをまだ所持していない方もたくさんいらっしゃいます。
私の親は60代後半ですがパソコンの操作に慣れておらず、スマートフォンは最近ようやく所持したばかりです。ネット検索も必要な時以外はほとんど利用せず、テレビや新聞という昔から慣れ親しんだメディアが主な情報収集手段であり、娯楽の中心を占めています。
特に情報を流しっぱなしにするテレビに受け身で見ることに慣れている世代は、デジタルネイティブ世代のように自分で情報を取りにいくスタンスが得意でない傾向にあります。
そんな親の年齢層が急にテレビからネットに鞍替えするのは現実的でありません。
ですので、親世代のテレビ離れは極めて緩やかであり、年数が経ち時代が進むにつれて、今のデジタルネイティブ世代が40代、50代となっていき、テレビ離れが進んだ年齢層が各年代を占めるように入れ替わっていくのが今後の流れになるのではないでしょうか。
テレビがいつまで存在するのかは、テレビ局を中心とした業界が世の中の流れを踏まえてどう変わり適応し発信していくのかにかかっています。
依然としてテレビのリーチ力は強大であり、簡単にその強みがすぐに無くなる訳ではありません。
個人的にはメディアにおける新たな流れが来ることを期待したいところです。
私がテレビを手放した経緯とテレビがない生活の感想について、上記記事でまとめています。
2 最後に
テレビ離れは、デジタルネイティブ世代の若者を中心として現実的に起こっています。
私もテレビを手放しテレビを見なくなってから数ヶ月経ちますが、何も困ったことがありません。ネット上のコンテンツで代替できているからですね。
これから小さい頃からテレビに慣れ親しんだ世代のテレビ離れが進んでいけば、本当にテレビがメディアから姿を消す日が来るかもしれません。
個人的にもその動向は非常に気になることもあり、今後も劇的に変わっていくであろう情報通信メディアについて注視していこうと思います。
以上です。ご覧いただきありがとうございました!
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