こんにちは!エディです。
JT株は高配当株として有名ですが、株式の権利取り日(権利付き最終日)の考え方などは紛らわしく間違いやすかったりします。
今回は、JT株の配当を獲得するための基礎知識(権利確定日の考え方や売買方法、配当が振り込まれる日程等)を全般的にご説明し、曖昧な部分等をクリアにしていきます。
1 JTの配当金獲得について
1-1 2022年スケジュールと権利獲得方法
項目 | 補足 | 中間 | 期末 |
---|---|---|---|
配当予想 | 年間150円 (※2021/10/30決算速報により65⇨75円の増配予想) | 75円 (予想) | 75円 (予想) |
権利付き最終日 | この日に株を持っていれば配当を受け取れる | 6/28 | 12/28 |
権利落ち日 | 権利付き最終日に株を持っていれば、この日に株を売ってもOK | 6/29 | 12/29 |
権利確定日 | 権利付き最終日に株を持っている株主が、株主名簿に記載される | 6/30 | 12/30 |
名称が若干ややこしいので注意が必要なのは「権利確定日」であり、この日に株を購入しても配当金の受け取り対象とならないことです。
配当金を受け取れる対象になるかどうかは「権利付き最終日」に株を持っていることが必要です。中間配当金の権利獲得でいうと、6/28の取引が終わる15時に株を保有していることです。
株主優待の権利獲得も同様の考え方で、期末に判断されます。
1-2 PTS取引を活用した獲得方法
なお、さらに踏み込んでご説明すると、PTSを活用すると「権利付き最終日」15時以降の売買でも権利獲得できる場合もあります。
株式取引には、証券会社ごとにPTS(時間外取引)の「デイタイム・セッション」、「ナイトタイム・セッション」というものがあります。
例:SBI証券のPTS | 時間帯 |
---|---|
デイタイム・セッション | 8:20~16:00 |
ナイトタイム・セッション | 16:30~23:59 |
中間配当金の権利獲得を例にします。
SBI証券のPTSを活用する場合、6/28の「権利付最終日」のデイタイム・セッションで約定すれば、「権利付き最終日」に購入したとみなされ中間の配当金を受け取る権利を獲得できます。
つまり、権利獲得できる時間が16時まで伸びるのですね。
さらにいうと、6/28のナイトタイム・セッションの17時に株を売っても翌日の「権利落ち日」に売るのと同じ扱いになり、6/28の「権利付き最終日」は株を保有していたとみなされるため配当金の支払い対象となります。
JTの株価はほぼ必ずと言っていいほど「権利付き最終日」の翌日に株価が一時的に大幅に下がります。
例えば、2021年の中間配当金の権利取り日では、権利落ち日である6/28のJTの株価は、6/27の「権利付き最終日」と比べて前日比84円(3.8%)安の2114円となりました。
これは配当性指向が高いJT株の配当を求めて「権利付き最終日」に近づくにつれて株価が上がり、権利を獲得してから売る人が多いからです。
「権利付き最終日」の前後の株価の動きとそれに応じたPTSの売買の状況は、チェックしておくと賢く株式取引ができます。
2 配当金が振り込まれる日
2-1 配当金振り込みスケジュール
配当金が振り込まれる日は、権利を獲得した日から約3ヶ月後です。
振り込み時期 | |
---|---|
中間配当 | 2022/8下~9上 |
期末配当 | 2023/3下 |
権利を獲得してからすぐに振り込まれるのではなく、時間差があるので注意です。
2-2 私の実例
私の例でいうと、2020年12末の期末配当金は2021年3/25、2021年6末の中間配当金は2021年9/1に振り込まれていました。
※証券会社から登録されている口座に直接振り込まれます。
基本的に遅滞なくきちんと振り込まれますので、配当金の再投資をされる方はもちろん、配当金を元にした使い道を計画されている方も予定通りに進めることができると思います。
3 配当金の計算方法
3-1 計算方法
配当75円(予想※)だとすると、下記の計算式となります。
※補足
- 20.315%は配当所得に対する税金
- 個人と法人等で税率は変わり、私のような個人投資家の場合は20.315%
- 内訳は「所得税(15%)+ 復興特別所得税(0.315%)+ 地方税※住民税(5%)」となる
- 復興特別税とは、東日本大震災からの復興に必要な財源の確保のために課されている税金
3-2 私の中間配当金の受け取り額
私はJT株を特別口座に6,000株とNISA口座に900株所有しているため、税引後(小数点以下切り捨て)の配当金は以下になります。
- 特別口座(6,000株)=35万8,582円(=6,000株 × 75円 × 0.79685)
- NISA口座(900株)=6万7,500円(=900株 × 75円)※非課税
ですので、私の中間配当金は、早くて8月下旬に合計42万6,082円振り込まれることになります。JT株は長期的な配当収入の確保に最適な株の一つです。
それにしても税金高すぎですね…。7.6万円程持っていかれることになります。
<参考>投資にオススメのネット証券口座
投資を始めるには、まずは証券口座を開設する必要があります。人気は取引手数料が安く手軽なネット証券であり、「LINE証券」「SBI証券」「楽天証券」が代表的です。
自分が重視する点を軸に選ばれてください。ただし、この中であれば基本的にはどれを選んでも問題ありません。私の様に複数開設してNISAと一般取引などで口座を使い分けるのも一つの方法です。
③楽天証券
証券口座の開設が完了すれば、あとは自分が好きな個別銘柄の株式や投資信託などの金融商品を購入するだけです。
4 最後に
配当利回りも高く人気のJT株の配当を獲得するための方法やスケジュール、配当金の計算方法、そして、PTS等少し踏み込んだ売買方法についてご説明させていただきました。
JT株は今割安の株価であり、今後上昇も見込める注目の株です。
JT株の購入を検討されている方のご参考になれば幸いです。
以上です。ご覧いただきありがとうございました!
※本記事は、ご紹介した銘柄の投資を推奨するものではありません。当ブログは責任を負いませんので、投資決定はご自身の判断と責任のもとお願いいたします。
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