こんにちは！エディです。
今回は岡奈なな子（おかなななこ※平仮名で書くと”な”が3つ…！）さんのエッセイ『余計なものもいとおしくて』を読みましたので、そのレビューをしていきます。
YouTubeで（びっくりするほど）飾らない日常動画を発信して人気の岡奈さんが、自身の経験や素をさらけ出して様々なメッセージを伝えてくれます。
多感な時期の10代〜20代の男女はもちろん、私の様な30代、様々な年代の方達まで、何かに迷っている人、人生の後押しになるような気づきやきっかけが欲しい人にもオススメの本です。
1 岡奈なな子（おかなななこ）さんとは
岡奈なな子さんとは、登録者数56万人（2022年5月5日現在）の人気YouTuberです。
築約50年の祖母の家で一人暮らしをする映画と音楽が好きな女性であり、飾らない昭和レトロな日常動画（主に自炊の料理動画や友達との旅行動画など）が人気です。
一番再生回数が多いのはこの動画（347万回再生）。
私が初めて岡奈なな子さんを知ったのは、2年くらい前にふとしたきっかけでYouTubeで動画を見つけた時（恐らく何かの料理の動画を検索していた時？）です。
飾らない自然体の姿が観ていて心地よく（癒しに近い）、自炊動画にハマり（友達との旅行等も好きです）、今も動画を見続けています。
そんな岡奈さんの初エッセイ『余計なものもいとおしくて』が、2021年5月に「KADOKAWA」から出版されました。
私も読もう！と思いながら読めておらず、ようやく約1年後のGWの今日（遅すぎ…）読むことができました。
2 エッセイ『余計なものもいとおしくて』を読んだ感想
2-1 自身の辛い過去や経験をさらけ出せる凄さ
『余計なものもいとおしくて』を読んだ感想として、一つずつお話ししていきます。
まず、総じて感じたのが、「自分の辛い過去や経験をここまで包み隠さずにさらけ出せるのがすごい。そして、読者がそれを知ることで、誰もが色々と悩みを抱える10代20代の時期の助けになるだろう」ということです。
本当に自分自身をよく見せようという意識がなく、飾らない人だというのがこの本からも伝わります。
過去、学生時代に受けたいじめや暗黒時代の話、自分自身がいかに不器用か、人とのコミュニケーションや人間関係の中で苦労してきたのかを赤裸々に語られています。
岡奈さんは容姿が綺麗であり、セルフプロデュースで”表面的”な美しさにフォーカスを当て、キラキラした”女性の憧れ”を演じることも可能です。しかし、そんな思考とは対極にあるのです（そもそもそんな事さえ思わないのでしょう）。そうであれば、隠したくなりますから。
仮に自分がその立場だったら、過去のことをここまでさらけ出せないですね。
でも岡奈さんはそれができるので凄いのです（彼女の人間的魅力にも影響）。
そして、これらの経験は多感な時期の10代20代の若い方達の手助けになるだろうなと思っています。
「あの岡奈さんもコンプレックスを抱えていたんだ」「こんな時期があったんだ」「苦労しながらでもポジティブに何かチャレンジすれば前に進めるんだ」という気持ち（後押し）にしてくれるからです。私が薦める理由の一つがそれです。
2-2 人の意見よりも自分の価値観や考えを信じる大切さ
次に、「人から何を言われようと、自分の価値観や考えを信じるって大切だよね」ということです。
岡奈さんは、YouTuberという職業柄、様々な誹謗中傷に耐え、苛立ち、悲しんできたということを言われています。
インターネット上で顔も知らない第三者から好き放題言われる苛立ち。特に、岡奈さんはタトゥーがあるため、余計にターゲットにされやすい。
しかし、岡奈さんは次の様な単純な答えに辿りつきます。
岡奈なな子『余計なものもいとおしくて』より
意外と物事は単純で、会ったこともない他人の目を気にしすぎれば何もできなくなってしまう。
そうですよね。
結局、「自分がどうなりたいか」「何をやりたいか」は自分の価値基準で決めれば良いことであり、人が何を意見しようとも重要ではないのです。もっとドライに言うと、「第三者は自分の人生に責任を持ってくれないため、気にしなくてよい」のです。
それが、顔も知らない第三者ならなおさらそうでしょう。そんな人達に自分の感情や人生を振り回される必要はないのです。
私自身も、過去に人の意見や周りからの見え方を気にしすぎて”ある選択”をできず、後悔したことがありました。その時に自分自身が感じた気持ち・直感を大切にして進んでいれば良かったなあと。
ですので、自分がどう人生を豊かにしていくのかということに全力を注ぎ、ポジティブに楽観的に自分を信じて生きていくことを大切にした方が良いのです。
そんなことを再確認できました。
2-3 読み心地が良い文章
最後に、「文章がうまい、文才があるなあ」ということです。
短文を挟みながら心地よいリズムで文章が続いていくため、とても読みやすいのです。
そして、何より自分の言葉で表現されているため、本音で語っているだろうことも伝わってくるのです。
元々学生時代は勉強が嫌いだったということですが、映画で語彙や表現を学んだとのことでそれも活きているのでしょうか。映画のレビューなどのWEB記事の仕事の成果でもあるかもしれません。
とても読みやすいエッセイですので、是非みなさんも読んでみてください。
※本当はもっと感想を書いていこうと思いましたが、無駄にネタバレしそうだなと書いていて感じたので（汗）、私の感想はここら辺で止めておきます。
なお、私は楽天Koboの電子書籍で読みました（※Kindle unlimitedでも読めます）。電子書籍は、PCで読むと文字も大きくオススメですよ。
また、U-NEXTでも読めます。
電子書籍と同様に大画面のPCや様々なデバイスで読めますので、上手く活用してください。
3 最後に
人気YouTuberの岡奈なな子さんの初エッセイ『余計なものもいとおしくて』、是非みなさんも読んでみてください。
岡奈さんを知っている人も知らない人もきっと読み終わった後は、読んで良かった！と思うはずです。
岡奈さんの人間性が詰まったこの本、オススメです。
以上です。ご覧いただきありがとうございました！
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