こんにちは!エディです。
今回は、UUUM(ウーム)の株価の今後について予想していきます。
2017年8月30日に上場してから約4年が経ちますが、ピーク時の2019年の7,000円近い株価から2021年には1,200円台と大幅に下落しています。
2020年ごろから有名YouTuber(ユーチューバー)の退所が相次ぎ、事業運営も苦しくなっています。
そんなUUUMの成長戦略や投資価値が見出せるのかという点についてお話していきます。
1 UUUMの株価の推移
1-1 基本情報
- 上場日:2017年8月30日
- 初値:6,700円(現在の2,233円相当※1)
- 市場:東証マザーズ 3990
- 業種:情報・通信業
- 事業内容:YouTuberなどのクリエイターのマネジメント業務、クリエイター関連のプロモーション提案やグッズ販売、動画コンテンツの制作等
※1 2018年10月から株式が3分割されたため。なお、初値の6,700円は公募価格2,050円の約3倍であり、大きな話題となりました。
1-2 現在の株価は上場以来最安値付近
年 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
2021 | 1,599 (1/4) | 1,972 (4/9) | 1,203 (8/10) | 1,281 (10/7) |
2020 | 4,780 (1/6) | 4,780 (1/6) | 1,460 (12/28) | 1,595 (12/30) |
2019 | 4,100 (1/4) | 6,870 (2/14) | 3,975 (6/7) | 4,760 (12/30) |
2018 | 1,783 (1/4) | 4,635 (12/20) | 1,450 (7/12) | 4,165 (12/28) |
2017 | 2,233 (8/31) | 2,266 (8/31) | 1,466 (9/8) | 1,726 (12/29) |
2017年8月の初値2,233円でスタートし、その後は2,000円前後で推移していましたが、2018年7月頃から株価は急上昇しました。7月に上方修正した業績予想で純利益が前期比で+58%になることを発表したためです。
そして同年9月に3分割の株式分割を発表したことで上昇トレンドは継続し、2019年の2月14日に上場後最高値となる6,870円を記録しました。
しかし、2020年から株価急落を迎えて下降トレンドに移行し、2021年8月には1,203円という上場以来の最安値を付けて上場廃止の危機とさえ言われています。
下降トレンドに移行した理由は複数ありますが、動画SNS見放題の規制や芸能人等のYouTube参入による競争激化、人気YouTuberの相次ぐ退所などが影響を与えています。
それに伴って成長スピードも鈍化し、2020年5月期から売上高の伸びが急速に鈍化し、営業利益の伸び率もマイナスに転じています。
2 UUUMの事業運営は正念場
2-1 収益の柱のアドセンス収益の成長がストップ
UUUMの収益源は大きく2つあり、①YouTubeから広告収益を受領するアドセンス収益と、②クライアント企業の商品やサービスを紹介する動画を制作・公開する広告収益の2つです。
①アドセンス収益
②広告収益
今のUUUMの現状としては、①のアドセンス収益が相次ぐ有名YouTuberの退所の影響で動画総再生数が横ばいと伸び悩み、成長がストップしてしまっています。
UUUMの売上高のうちアドセンス収入は約6割を占めるため、その成長が止まることは会社全体の成長スピードも鈍化するということに繋がります。
そのため、有名YouTuberが退所する原因の大きな要素であるクリエイターにとってUUUMの存在価値がないという課題をクリアする必要があります。
現在、20%のマージンをクリエイターから徴収していますが、様々なクリエイターから20%に見合うリリターンがないと言われているのは大きな問題です。
YouTube業界を主軸としたクリエイターのマネジメント会社としては、この本質的な問題を解消しなければ大きな未来が開けません。
2-2 NFT事業で新たな第三の収益源を作れるか
前述の通り、既存の収益の柱となるアドセンス収益と広告収益の成長機会を設け、事業の土台であるYouTube動画市場での売上高を伸ばしていく取組みは必須になってきます。
しかし、それだけでは大きな成長を遂げていくことは難しいため、新たな収益の柱を作り上げていくことが求められます。
その一つがNFT事業です。
UUUMは、2021年6月1日に100%子会社としてFORO株式会社を設立しました。そこでは、新規事業の「HABET(ハビット)」と「FOLLOW ME(フォローミー)」というサービスを展開しています。
NFTとは、Non-Fungible Tokens(非代替性トークン)の略称であり、鑑定書と所有証明書相当の情報をブロックチェーンに記録し、改ざん不能にする技術のことを指します。
仮想通貨にもブロックチェーン技術が使われていますね。
今後、有形・無形問わずクリエイターなどが発信する全てがコンテンツになる時代へ変わっていく中で、ブロックチェーン技術の活用により代替不可の唯一のデジタル資産として価値を見出していくのです。
その可能性は無限であり、米国プロバスケットボールリーグのNFTで発行した「デジタルトレーディングカード」やアート分野におけるクリプトアートが高値で取引されるなど市場の成長は著しいです。
今後、世界的にも関心が高まる分野であり、UUUMがこの新たなNFT事業を軌道に乗せれば大きな収益の柱となる可能性も秘めています。
3 今後の株価の大幅な上昇は成長戦略次第
先述の通り、株価は現在下降トレンド真っ只中です。2022年5月期も減益予想で非常に厳しい状態です。
現在、配当も株主優待もないので、投資家も買いポジションに移り辛いのが現状です。
そんな中での株価の上昇の鍵は、第2項であげた現在成長が鈍化している収益の柱のアドセンス収益を伸ばすことができるか、そして、クリエイターのマネジメント事業以外で新たな第三の収益の柱となる事業を生みだすことできるかにかかっていると考えます。
これらの事業の成長戦略が明確になり、市場に期待感を与えることができれば、株価は上昇トレンドに転換する可能性があります。
もしそれらが不発に終わり、事業成長が伸び悩むのであれば、現在の株価の低迷は継続していくのではないでしょうか。
投資判断は非常に難しいところですが、もし成長戦略が実現していくのであれば今の株価はかなり割安となります。
適切なタイミングを掴むためにも、UUUMの動向には注目です。
<参考>投資にオススメのネット証券口座
投資を始めるには、まずは証券口座を開設する必要があります。人気は取引手数料が安く手軽なネット証券であり、「LINE証券」「SBI証券」「楽天証券」が代表的です。
自分が重視する点を軸に選ばれてください。ただし、この中であれば基本的にはどれを選んでも問題ありません。私の様に複数開設してNISAと一般取引などで口座を使い分けるのも一つの方法です。
③楽天証券
証券口座の開設が完了すれば、あとは自分が好きな個別銘柄の株式や投資信託などの金融商品を購入するだけです。
4 最後に
今回は、ベンチャー企業であるUUUMの今後についてお話いたしました。
現在は、かなり苦しい事業運営を強いられており、今、配当や株主優待もないUUUMへ投資をするという判断はかなり難しいのが現状だと思います。
しかし、今の株価は年初来最安値圏であり、今後伸びていった場合は大きなリターンを得ることができるのも事実です。
クリエイターにとって存在意義のある企業になり、NFT事業など新たな収益の柱を作ることができるようになれば株価もまた上がってくると思います。
今後も動向を注視しながらタイミングを見ていく銘柄の一つがUUUM株ではないでしょうか。
以上です。ご覧いただきありがとうございました!
※本記事は、ご紹介した銘柄の投資を推奨するものではありません。当ブログは責任を負いませんので、投資決定はご自身の判断と責任のもとお願いいたします。
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